コラム1



通信回線について



 現在このページを見ているそこのあなた!あなたはどのような接続環境でインターネットに接続していますか?インターネットの主な接続方法には次のようなものがあります。



電話回線

 いわゆるダイアルアップ接続と言うやつですね。一般の電話回線を用いてネットに接続します。

 長所としては
・パソコンとモデムさえあればすぐに使える。(旅行先や出張先からでも)
・基本料金が安い。(ただのプロバイダーもあります)
・電話が通っていれば全国どこでも使える。

 短所は
・速度が遅い。(56.6kbps)
・電話を使っているとインターネットができない。(その逆も然り)
・利用時間に応じて電話料金がかかる。(使い放題ではない)

 ってなとこですね。最近はもっぱら下で紹介するADSLにその立場を奪われつつあります。


ISDN

 デジタル回線を用いた通信方式です。この方式もダイアルアップと呼ばれます。
 長所
・インターネットをしながら電話が使える。
・速度が電話回線に比べて少し速い。(64kbps)
・料金が定額制のコースがある。(フレッツISDN)
・全国どこでも使える。

 短所
・とはいえやっぱり速度は遅い。
・いったんISDNにするとADSLに切り替えるのが大変。
・出先では使えない。
・料金が高い。

 うーん、いまこれからISDNでインターネットをやろうという人はほとんどいないでしょう。電話回線を2本持っているのと同じことなので、法人としては使うところもある?かも。


ADSL

 AsymmetricDigitalSubscriberLine(非対象デジタル加入者線)の略です。電話に使われる銅線の通話には使わない高周波の周波数帯を使用して情報をやりとりします。

 長所
・既存の銅線を使用するため初期費用等があまりかからない。
・速度が速い。(現在一般的なもので最高12Mbps) 1Mbps=1024kbps
・定額料金で使い放題(約3000円くらい。ただし、モデムをレンタルする場合は別途料金がかかります。)
・インターネットをしながら電話が使える。
・IP電話

 短所
・NTT収容局から離れていると速度が出ない。もしくは使えない。(だいたい4kmくらいで限界)
・ISDN回線の干渉を受けると速度が極端に低下する。
・出先では使用不可
・速度が不安定(時間帯とか日によって速度がまちまち)
・その他利用不可能な場合がある。(ガス検知器、SECOM、光収容集合住宅等)

 っという感じです。一番の問題は地方へいくとまだかなりの地区で利用できない場所ができてしまうこと。もうひとつは1Mbpsしか速度が出ない人も12Mbpsの速度が出る人も同じ料金だということです。(速度が12分の1なのに料金一緒じゃつらいですよね)IP電話についてはまた後日取り上げようと思います。


CATV

 ケーブルテレビを配信する回線を使ってインターネットのデータもやりとりしちゃうっていう方式です。

 長所
・速度が速い。(会社によってまちまちですが20Mbpsでる会社もあります)
・定額料金で使い放題(一部のぞく)
・ケーブル番組がTVで見れる。(当たり前)
・インターネットしながら電話
・IP電話

 短所
・初期費用がかかる。(会社によってまちまち)
・サービスエリアが狭い。
・メンテナンスが多い。(会社による)
・集合住宅では管理人さんからNGがでることも。
・出先では使用不可

 紹介した中で唯一自分で利用したことがない方式です。「すでにCATV使ってる」とか「マンションでCATVを引いてる」なんて方にはオススメかもしれませんね。


FTTH

 Fiber To The Home つまり、「あなたのおうちへ光ファイバーを」というなんとまあ、わかりやすい名前の通信方式です。

 長所
・今現在一般向けの通信方式としては最高速度!(100Mbps)
・もちろん使い放題&定額制
・インターネットをしながら・・・・。
・IP電話

 短所
・サービス提供エリアが極端に狭い。(拡大中)
・初期費用がかかる。
・集合住宅では管理人さんからNGがでることも。
・出先では使用不可

 上でも書いたように100Mbpsという速度は驚異的です。しかーし、まだまだハードルは高いですし都内でも利用できないところが多い。もう少しエリア拡大を待つべきですかねぇ。マンションですでに光ファイバーを引いているところもあるかと思いますので確認してみるのもいいかもしれません。


 その他あまり普及していませんが無線ネットやVDSLなんて方式もあります。



 これからの時代、インターネットはより高速化を求められるようになるでしょう。正直今現在の時点で
「100Mbpsもの速度を生かすだけのコンテンツがインターネット上にあるか?」
 と、問われると疑問です。しかし、それは逆に
「まだそんなコンテンツを用意してもFTTHが整備されていなくては意味がない」
と、考えられているためかもしれません。FTTHが世間一般に広がったと仮定してみましょう。
 例えば、レンタルビデオ。これを「ネット上で貸し出す」といったことも可能となります。ファイルに有効期限を付けてその日にち以降は再生できないようにしてダウンロードさせるのです。(料金徴収方法は省きます)こうしておけば利用者にとってはいいことずくめです。まず、レンタルした商品を返しに良く必要がありません。(ファイルを削除するだけでOK)その上、「新作が出た日に借りに行っても全部貸し出し中」なーんてことも起こりえません。(ファイルだから当然です)もちろん、実際に定着すればこれ以外にも便利なサービスがいろいろと提供されることでしょう。

 だからといって「いますぐFTTHにしましょう」というわけではないですよ。ADSLも技術的には50Mbps(実効速度20Mbpsくらい?)までスピードアップできるみたいだし、まだいまはじっくりと見定める時期かもしれませんね。



ここから先は多少マニアックで専門的な話になります。










 自分の考えを正直に書くならば、これからの通信方式と言うのは二つのキーワードが重要になると思います。ひとつは「ブロードバンド」まあ、これは現在も言われてますね。もうひとつは「ユビキタス」。ユビキタスとはラテン語で「偏在」つまり「どこにでもある」ことをあらわします。この二つが融合することが重要なのではないですかね。
 わかりにくかったかもしれませんが、つまり「携帯などの端末を使って光ファイバー並み(もしくはそれ以上)のスピードで通信が可能な方式」っというのが理想的ですね。ただ、これが実現するのはまだまだ先の話でしょう。あえて予想を書かせてもらうと2020年くらいまでに実現すれば良いかな?といった感じです。
 では、「上記のことが実現するとどうなるのか?」という点について考えてみます。まず、現在少しずつ浸透しつつあるホームサーバーという概念が少し拡張される感じになるのではないかな?っと考えます。現在のホームサーバーというと、
「サーバー上に保存されたデータをクライアント(つまりは家や会社で使うPC)に対して要求にしたがって供給する」
といったものでした。このデータとクライアントの部分がPDAや携帯電話などに変わるのです。(実際これが実現した時点での端末の形状まではわかりませんが・・・。)これによって携帯端末にはOSだけをインストールしておけば、データだけでなくソフトウェアもネットワーク上からメモリに読み込んで利用することができるようになるはずです。(もちろん膨大なメモリが必要です)ただ、これを実現させるには100Mbps程度では心もとないのでやっぱり無線で数十Gbps(1Gbps=1024Mbps)のデータをやり取りするインフラが必要ですね。そんな時代がくると考えるだけでわくわくしてきます。それでは、まじめなコラムでした。




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